子どもの好きなところ

みなさん、こんにちは。地域おこし協力隊(芸術文化活動コーディネーター)ヴァイオリニストの片山さやかです。今回は、様々な活動の中で子どもと接して感じたことをお話したいと思います。

「私って本当に子どもが好きだな~。」と子どもと接していてつくづく思うのですが、子どもの何がそんなに好きなんだろう?と、ふと考えてみました。少し考えたところでハッと思い出したのですが、そういえば私、元々子どもが苦手でした。小学生の頃に友達の妹がすごく私に懐いてくれて、お手紙をくれたりして。そういう子は「可愛いな~。」と思っていましたが、全く知らない子に対しては、苦手意識がありました。

小学6年生の頃に、職場体験で幼稚園に行くことがあったのですが、周りの友達は子どもたちと楽しそうに遊んでいるのに、私は子どもと何をどう話したら良いか分からないし、子どものおままごととか独特な世界観に話を合わせることもできなくて、笑顔が引き攣ってしまうし、その時間が苦痛だった記憶があります。

そんな苦手意識がガラッと変わったのは、大学生の時に教職課程の介護等体験で2日間、特別支援学校に行ったことがきっかけでした。はじめは、特別支援学校の生徒さんと接する時にも苦手意識があったのですが、私が何を話しかけていいか分からずに戸惑っていたら、ものすごく純粋な目をした女の子が私の方に近づいてきてくれて、言葉ではなくて行動で私に優しさを示してくれたのです。その子は、知的障害と言葉がスムーズに出てこない言語障害がある子でした。何をどうしてくれたのか細かいことは覚えていないのですが、とにかく言葉のいらない純粋さを感じて、居心地が良かったことを覚えています。その時の経験から、大学卒業後には、中学校で特別支援教育支援員のお仕事をしていました。大変なことがあっても、やっぱり子どもは純粋で気付かされることがたくさんありました。

その後、ヴァイオリンのレッスンで3歳から6歳の子と接する機会が増えていき、なかなかうまくいかない時もありましたが、どんな子でもきちんと話せば分かってくれて私がレッスンの中で困っていることを相談したら、その子が困っていることも話してくれました。

とにかく、子どもは純粋です。生意気だと感じる子も、わがままに見える子も、よく話すと純粋さが垣間見えて、面白いです。そして仲良くなります。子どもがもつ純粋さが、私は大好きなんだろうなと思います。

日々のレッスンの中で、どんな時でも子どもの根っこにある純粋さに目を向けて接することを心がけたいなと思います。

音更町地域おこし協力隊(芸術文化活動コーディネーター)
ヴァイオリニスト 片山さやか

筆者の紹介

音更町地域おこし協力隊員(芸術文化活動コーディネーター)
ヴァイオリニスト 片山 さやかさん

網走市出身。
沖縄県立芸術大学卒業。室内楽定期演奏会、卒業演奏会に出演。北見新人演奏会に出演。
ヴァイオリンを三島美千子、木野雅之、富岡雅美、岡田光樹の各氏に師事。
オホーツクジュニア弦楽合奏団アルモニアヴィオ―レ支援者やアンサンブルユニット『街角クラシック』として道東を中心に音楽活動を行った後に、都内でアマチュアオーケストラのトレーナーや音楽教室の講師、演奏家として活動。
その後、2022年7月より音更町の芸術文化活動コーディネーターとして地域おこし協力隊員に着任。音楽教室oto主宰。

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