音更町の子育て支援の協力
2014年秋、私たち夫婦の元に、予定日より10日早く待望の第1子が誕生しました。身寄りのない土地での出産、そしてこの瞬間から初めての育児がスタートしました。実際に始まる前は「何とかなるだろう」と楽観視していた部分もあったのですが、いざ自宅での育児が始まると、おむつ交換、授乳、寝かしつけ、家事・・・毎日家に缶詰で、これだけが私の生活のすべてになりました。夫以外の人との会話の機会を持つこともなく、24時間休みなしの育児。「なぜ私だけこんなことをしているの?なぜこんなに泣くの?私だって外に出たい、この子から離れたい。仕事をしている方がいい」自ら望んで妊娠出産をしたはずなのに、何度思ったことかわかりません。当時を思い出すと、子どもが生まれてからの生活などが自分の思い描いていたものとは違い、精神的にも肉体的にも疲れていたのだと思います。ですが、3か月を迎える頃には子どもとの生活にもすっかり慣れ、自治体主催の子育てサークルにも参加するようになりました。手遊びをしたり、他のお母さんの話を聞いたり、悩み事を相談したり、他の赤ちゃんを見て癒やされたり・・・充実した時間を過ごすことができました。
子どもの生活リズムも整い、育児を楽しんでいたところに夫の異動が決まり、私たち一家は音更町に引っ越してきました。実家は近くなったのですが、病院や子育て支援に関することなどはまたゼロからのスタートで、いくつも不安要素を抱えていました。役場でいただいた資料に目を通すと、音更町には子育て支援センターが3つあること(当時)、町内のいくつかの会館で移動子育て支援を行っていることがわかり、当時、引越の荷物の片付けもままならない中で近所の会館に出向いたことを、つい昨日のことのように思い出します。明るく出迎えてくれた支援センターの先生に会った瞬間「あ、私たち大丈夫だ」と、とても安心したことを、今でも鮮明に覚えています。それからというもの、移動子育て支援はもちろんのこと、月齢に応じて設定されている日や、月ごとに行われる支援センターの行事などに参加するなど、親子共々楽しい時を過ごし、支援センターには大変お世話になりました。日々の育児の相談だけでなく、保育園の入園に関する相談にも乗っていただきました。新年度から仕事を始めると決めたものの、子どもはまだ1歳で、おまけに自身は第2子妊娠中ということもあり、この選択は自分のエゴだったのではないか、まだ、小さいのに預けることはかわいそうではないか・・・決めた後にも相当悩みました。ですが、支援センターの先生は私の不安を取り除くかのように話を聞いてくれ、自身の体験談を聞かせてもらい、実際に保育園がどのようにところなのかも見せてくださいました。現在子どもは保育園に通っていますが、担任の先生からの詳しいおたより帳から一日の様子がわかりますし、担任の先生方はもちろん、他のクラスの先生方もとても温かく、職員全員で我が子をみてくれているような感じがして、仕事にも集中できましたし安心して通わせることができました。子どもも楽しそうに通っていますし、日々の保育に大変感謝しています。
第2子が産まれてからの生活は、全く想像がつきません。第1子の時とは違い色々と頭では解っているつもりですが、同じようなことで悩んだり、また違う悩みが出てくるかもしれません。ですが、幸い音更町は子育て支援が充実しています。悩み事は気軽に保健センターや支援センターに相談することができますし、月齢の近い子同士が触れ合える場所もあります。悩み事ができてもすぐに相談できる場所があり、話を聞いてくださる方がたくさんいます。自分1人ではない、協力してくれる人たちがたくさんいるのだ、という安心感があります。これからも音更町の子育て支援の協力を得ながら、私たちのペースで育児を楽しんでいきたいと思っています。音更町に越してきてからの出会いや時間は、私たち一家のかけがえのない宝物です。
by2児の母より