子どもに与えるメディアの影響
(日本小児科医会より)
ネット社会が進みスマートフォンやタブレットなどどのご家庭にあっても珍しくありません。
~こんな場面はありませんか?~
- 泣いている赤ちゃんに幼児用アプリを見せ、泣き止ませる
- 親がスマホを見ながら子どもと会話
- 子どもがスマホを操作している
赤ちゃんの「泣き」や「ぐずり」には意味があります
言葉を話せない赤ちゃんは、泣いたりぐずったりすることで、「おなかがすいた」「オムツがぬれた」「暑い」「寒い」などの生理的欲求や「抱っこして」「遊んで」などの情緒的欲求を訴えます。なぜ泣いているのかわからないときに、子育てアプリを見せるのではなく、「どうしたの?」などの声かけや抱っこなどを繰り返すことで親子の絆ができていきます。
授乳中は赤ちゃんと目を合わせて!
生まれたばかりの赤ちゃんでも明るい、暗いの区別がつき、明るい方を見ようとします。特に30cmくらい離れた人の顔に注目することがわかっています。授乳中は赤ちゃんの目を見て話しかけてあげることが大事です。
体力・運動能力を育てるには…
子どもの体力・運動能力は子どもが自主的に体を動かして自由に遊ぶことで育ちます。そして、言葉の力や社会性も遊びながら育っていきます。様々な体験をすることで、見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れるといった五感がバランス良く育ちます。
赤ちゃんに話しかけましょう
「アーアー」「ウーウー」などの声を出したときには出来るだけ応えましょう。意味のある単語は1歳半頃に出るようになります。それまで赤ちゃんは「言葉の貯金」をしているのです。言葉が話せない赤ちゃんにも、積極的に話しかけることが、言葉の発達にはとても大事です。
遊びの中で育つもの
自分の体をコントロール出来るようになり、人・自然・物との触れ合いの中で、赤ちゃんの様々な能力が育っていきます。大人の行動をまねしたごっこ遊びやお手伝いなども心身の発達を促します。特に、お父さんやお母さんなどと同じものを見て、自分の気持ちに共感してもらうという体験は自己肯定感を育て、心の発達の基礎になります。
見直しましょう~メディア漬け:5つの提言~
- 2歳までは、テレビ・DVDの視聴を控えましょう。
- 授乳中や食事中のテレビ・DVDの視聴はやめましょう。
- 全てのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。目安:1日2時間まで
- 子ども部屋にはテレビ・DVDプレーヤー・パソコンを置かないようにしましょう。
- 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。
By「きの」子育て支援センター