赤ちゃんと言葉
くちびるは赤ちゃんの心の窓
- まだ周りが良く見ていない新生児。しかし耳の方は、優れた聴力を持っている。
- うまれて間もない時期でも、母親の声を知覚し、近くにいるか、いないかがわかっている。
- 赤ちゃんが乳首を吸うリズムには、お母さんとの見えない約束が保たれていて、25秒くらいの間、母親を見つめながら飲み少し休みがあり、吸う→休む→吸うの繰り返しの中で、大切な時間を育んでいる。
- 赤ちゃんはお母さんの刺激を『期待』し、快いものだと感じている。
⇒母親が無反応なまま、刺激しないとすると赤ちゃんはそののち、声を上げること(クーイング)で、反応を促そう、あるいは要求しようと企てている。
くちびるを通しての母親との交流をもとに、声を使ってのコミュケーションをはかろうとする意図が芽生えている。
おうむ返しの意義
- 赤ちゃんの声は「アウー」「クー」のようなクーイングの音、声から、「アック」「オゥイ」の響きのある声に変ってくる。お母さんも同じように「アック」「オゥイ」と応じてあげると、お母さんの応答パターンが、赤ちゃんの出す声の質に引きずられて影響を起こす。
3か月の乳児には、おうむ返しに無関係な発生をしているが、4か月の乳児ではおうむ返しの返事をもらうと赤ちゃんはそれと同じタイプの発生を頻繁に繰り返すようになり『この音はさっきぼくが出した音と似ている』と認識し、真似を試みるようになったことで、次第に自分の方から養育者に歩み寄りをはかれる力を獲得していく。
母親の影響力は大きいのですが、何もできないながらに生まれてきていると思う幼き子も自ら獲得していくすべを持っていることを知っておいてあげられたらと思います
人は生まれながらに≪もっているんです≫
意欲の芽を摘まずに引き伸ばしてあげられることがいっぱいあるのでしょうね。
きの子育て支援センター「ミニミニ講座」より