11月はSIDS(乳幼児突然死症候群)対策月間です!
SIDSとは、今まで何の問題もなく、元気に成長していた赤ちゃんが予兆なく、突然亡くなってしまう病気です。予防法確立のため、研究が多く行われていますが、未だ原因は解明されていません。ただ、虐待や育児の不手際によるものではなく、病気だということは分かっています。現代病ではなく、古くから知られている病気です。12月以降の冬季にSIDSの発生傾向が高いことから、11月をSIDS対策月間に定め、発生予防のための普及活動を行っています。
1歳未満(生後2~6か月)の乳児に多い
日本でのSIDSの発症頻度は6千人~7千人に1人と推定され、年間150人前後の乳児が亡くなっており、乳児の死亡原因の第3位となっています。
気をつけたい3つのこと
1.うつぶせ寝をさせないで仰向け寝を心がけよう
仰向けよりもうつぶせで寝かされていた赤ちゃんの方がSIDSの発生率が高いことが研究で分かっています。うつぶせ寝がSIDSの直接の原因であるかどうかは明らかになっていませんが、欧米で仰向け寝を勧めるキャンペーンを行ったところ、SIDSの発症率が下がったという報告があります。医学的な理由でうつぶせ寝が必要な場合以外は仰向けに寝かせましょう。親が観察している際の覚醒時のうつぶせは、運動発達にとって重要ですので、決してうつぶせに置いてはいけないという訳ではありません。また、SIDSは睡眠中に起こりやすいと言われているので、赤ちゃんがぐっすり眠っていてもなるべく1人にしないようにしましょう。
2.喫煙をやめよう
両親が喫煙する場合は、しない場合に比べてSIDSの発症率が約4.7倍高いと報告されています。煙草はただでさえ、赤ちゃんの健康に悪影響を及ぼすので妊娠・育児を機にやめて、身近な喫煙者にも協力してもらいましょう。
3.できるだけ母乳で育てよう
母乳で育てられている乳児は、ミルクで育てられている乳児と比べてSIDSの発症率が低いと言われています。ミルクがSIDSを引き起こすわけではありませんが、母乳が赤ちゃんに最適であることは知られているため、出来るだけ母乳育児に挑戦してみてください。